かくして一日は過ぎ去る
起きるのは大体7時くらい。
洗面所に行って顔を洗って歯を磨く。特に人に会う予定が無ければ髪は梳かさない。
居間には早起きの父がいるが会話は交わさない。
中学の時からどうもウマが合わないのだ。それでも別にどっか行っちまえとは思っていない。
台所でコーヒーを煎れていると母が起きてくる。寝起きが悪いので朝は苦手なのだ。
母は寝ぼけながら父が用意した朝食を食べ、朝の連続テレビ小説を観る。
私は連ドラには興味が無いので台所で母のお弁当を作る。
と言っても大体おにぎりだ。ふりかけを混ぜただけだったり、シーチキンを入れたりして大きめのを2つ。
それを母の仕事用カバンに入れたら朝の仕事は終了する。
母は仕事に出かけ、数年前に定年退職して現在主夫をしている父は洗濯に取り掛かり、私は自室へ戻る。
自室に戻って何をするかと言うと、仕事したり仕事してるふりしながらゲームしたり気ままに昼寝したり、まあ自由に過ごす。
滅多に外に出ないが、自室の窓を開けて裏の家の犬に話しかけたり、その飼い主に見つかって慌てて隠れたりはする。
そうこうしているうちに夜になって19時すぎには母が帰ってくる。
ごはんと味噌汁は父が用意しておくので、私はおかずだけ作ればよい。
みんなで晩御飯を食べながらテレビを観て、各自風呂に入り、母はビール飲んでストーブ前で雑魚寝する。
私はそんな母の横で仕事したりテレビ観たりする。
0時過ぎたら母を起こして寝室に連れていき、私も就寝。
まあこのようにして毎日過ぎていくわけだが、ご近所さんからたまに来る「あんたんとこの娘って、何?」という問い合わせに両親は何と答えているのか、私は知らない。